髙野 毅さんTAKANO TAKESHI

阿蘇市age.34

尊敬されるような林業家になりたいです。仕事においても、人としても。

子どもの頃から植物が好きだったという髙野さん。「育つもの」が大好きで、小学生の頃には、庭にいろいろな野菜を植えていたそうです。「木は長生きするし、大好きでした。」そんな髙野さんは、熊本県立阿蘇清峰高等学校の森林学科に進学します。そして卒業後には、後藤林業に入社しました。

最初のうちは「きついし、辞めようかな。」と思った時もありました。それでも、仕事を覚え、技術を身につけて一人前に作業を任されるようになり、伐倒作業をはじめてからは、「この仕事についてよかったな。」と思えるようになりました。「危険もあるけれど楽しいし、自然や季節の変わり目や、生きるということを肌で感じることができる仕事です。」

現場を任されるので、採算なども含め、作業方法や段取りなど、自分の思うように組み立てて行けるし、責任もあるので、やりがいがあります。ある時は、他の地域で「銘木市に出すための大木を伐ってくれ。」という仕事を任されました。「うまく伐れたことも、その仕事を任されたことも嬉しかったです。」

第1回目の「あその山モン伐木チャンピオンシップ」で優勝し、その後は同大会に審査員として参加し、JLC(日本伐木チャンピオンシップ)にも出場するなど、常に自己研鑽を怠りません。地元の学校などでの林業PRにも積極的に協力し、髙野さんに会うことで「林業はかっこいい!」と感じた生徒や児童も少なくないことでしょう。「子どもたちのために!」と地元小学校のPTA会長も熱く務める髙野さんです。

毎朝仕事に行く前の、小学校正門前でのPTAの挨拶運動(写真提供:髙野さん)
地元の高校での林業PRの様子(JLC競技の実演)

あその山モンの1日

6:30 起床‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬(起きてすぐ朝食!)‬‬
7:05 家を出発。
7:20〜7:50 小学校正門前で、PTAの挨拶運動
8:10 現場着(仕事スタート‬)
12:00 昼食
13:00 仕事再開
17:00 仕事終了
保育園のお迎え
17:30 家に戻る
お風呂
夕食
子どもとの時間など
23:00 就寝

山モンを目指している人へのメッセージ

どんな仕事でもきついことはあると思います。でも、最低1年くらいはやってみないと良さがわからないこともあると思います。林業をはじめて、困った時には相談してください!(相談に乗りますよ)

  • このコンテンツは、パンフレット「ASO NO YAMAMON WORLD」に掲載した「カメラマンが見た山モンの姿」を転載したものです。
  • 内容はパンフレット掲載時点のものになります。