ブラッド・ペンウェルさんBRAD PENWELL

産山村age.48

大好きな自然の中、ストレスが少ないのが嬉しいし、きつい仕事ですが林業に関われることを誇りにも思います。

阿蘇エリアの中でも標高の高い産山村。山の中の急な坂道を登って行くと、目の前に大きなドームハウスが現れます。アメリカ人のブラッドさんが、大工さんであるお父さんとふたりで1年がかりで建てました。ドームハウスの横には、自給用の畑と放し飼いの鶏。家族の一員でもある番犬2匹もいます。

英語講師をしていたブラッドさんですが、「豊かな自然の中で暮らしたい」と、家族4人で2012年の7月に阿蘇に移住しました。

移住後、村の方の紹介で『NPO法人産山守り人の会』のことを知り、森林作業に加わることになりました。もともと、本国アメリカでは、大学で森林学を専攻し、ユタ州でのフォレストレンジャー(森林警備隊)の経験もあります。「自然の中で働けるのは気持ちが良いです。そして、木は、地球のとても大事な資源のうちのひとつですので、林業に関われることは嬉しいですし、誇りにも思います。また、『山の神の日』など、とても山に敬意を示している日本の文化にも感動しました。」

昨年から、NPOの林業部門が『合同会社 産山守り人』として独立し、森林作業も本格化しました。「ちょっと太り気味だったのですが、この1年でよい感じに体重も落ち、とても健康的になりました。」と笑うブラッドさん。腰痛の時などには、体の軸を整えるお仕事をされている奥様から施術を受けられるのもありがたいとのこと。

最近は、山菜を覚えることが楽しく、どれが食べられる、食べられないかを見分けるのが楽しいそうです。「周りの人みんなが先生です。」

職場の人はみんないい人!
祖父から譲り受けたチェーンソーで

あその山モンの1日

6:00 起床‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬
朝食‬
7:30 下の子どもをスクールバス停に送るため家を出発、そのまま仕事へ
7:50 仕事スタート
10:00 休憩
12:00 昼食
12:30 仕事再開
15:00 休憩
16:30 仕事終了
17:00 帰宅
チェーンソーの整備や鶏の餌やりや犬の世話、畑の手入れなど。
お風呂に入って、家族4人が揃ってから全員で夕食そして家族の時間
23:00 就寝

山モンを目指している人へのメッセージ

危険な仕事ではありますが、自分の伐った木で、誰かが家を立てたりテーブルを作ったりできる、など、人の役に立っている充実感が得られる仕事だと思います。

  • このコンテンツは、パンフレット「ASO NO YAMAMON WORLD」に掲載した「カメラマンが見た山モンの姿」を転載したものです。
  • 内容はパンフレット掲載時点のものになります。