小国町一人親方組合長の河津明夫さん(48)は、この道30年の大ベテラン。河津さんの手にかかると、伐倒も枝打ちも玉切りもあっという間(特に、枝打ちの流れるような作業は美しく、映像で撮りたいほどでした!)。
小国生まれですが、最初の仕事は福岡で。「若い頃は遊びたいし、都会に憧れるからね。」たまたま知り合いから声をかけられ、小国町にある悠木産業という林業事業体に入社を決め、帰郷。当時「ちゃらい感じだった」自分を見て、周りが「あいつは続かんじゃろう」というのを聞き、負けず嫌いな自分は「見ちょけよ!(見てろよ!)越えちゃる!(越えてやる!)」と意地になって続けていくうちに、どっぷりはまった。
悠木産業には先輩社員が10人以上いたので、それぞれの先輩のいいところを学びながら、「自分に合う伐り方」を見つけていった。同社で12年研鑽を重ね、その後独立し、現在に至る。
仕事は極力、お客様(山主さん)のことを考える。ちゃんと材が高く売れるように伐って出す、その時安い木は倒さない(大きい木が安い時は、大きい木は倒さない)、作業が終わった山に山主さんが満足するように、等々、経費とのバランスも考えながらも最善を尽くす。
林業の魅力は自然と向き合っているところ。
山を手入れすることによって、自然環境が整う。魚や生き物が住めるきれいな川や海があるのは、きれいな山が原点。
荒れていた山が、手入れをした後にきれいになった姿を見るのも気持ちがいいし、出した材に良い値(高値)がついた時も「よかったな」と思える。そして「山で食べる弁当は最高。森林浴も食欲もいっぺんに満たされる」と破顔一笑の河津さん。阿蘇の山の魅力を聞くと、「いいのはわかってるんだけどな、具体的には、うーん」。阿蘇の山がもうすでにご自分の一部になられているので、言葉で表現できない、そんなように感じました。
阿蘇では年に一度、優良材市が開かれ、樹齢の長い木や数々の大木が出品されます。その中で、一番大きい木や、一番高値がついた木など、ここ数年はほとんど河津さんの出された木だそうです。「自分は負けず嫌いなので、人と一緒が嫌。技術だけでなく防護服だって人よりカッコイイのを着たいし、行く行くは、小国に河津明夫あり、というような存在になりたいですね。」
30年続けてこられて、なお熱い情熱を持たれている河津さん。これからも阿蘇の山をよろしくお願いいたします!
4:30 | 起床 |
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6:30 | 用意や朝食 |
7:30 | 子供を学校に送りそのまま現場へ 着いたらすぐ仕事に取り掛かる |
11:30 | 家に戻ってお昼ご飯 |
13:00 | 仕事 |
17:00 | 仕事終了 家に帰って 玄関開けて 冷蔵庫開けて すぐビールご飯食べて 風呂入って ふとんでゴロゴロそのままいつの間にか眠って(22時頃)気が付いたら朝4時5時 |