宮阪 辰美さんTATSUMI MIYASAKA

小国町age.44

毎日、1日1日に達成感を感じられる仕事です。

建設業の現場監督をしていた宮阪さんは、なかなか休みが取れず2ヶ月間全く休みが無い時もあるほどのハードワークだったとか。「生きている感じがしない、自分はいったい何をしているのだろう?」そんな時にふと、子どもの頃の記憶が蘇りました。「もともとじいちゃんが山形県の小国で山仕事をしていて、小さい頃自分も一緒に山の中に入って遊んでもらっていたんです。それを思い出して、あんな風にしてみたいな、って。」さっそく、20日間の林業研修を見つけ参加し、「これだ!」と手応えを感じます。研修を終え、2011年の春から菊池森林組合で3年間緑の雇用で働き、その後、小国町森林組合に就職し、現在も森林整備班で活躍中です。

「朝起きて日が昇ったら仕事をはじめ、日が落ちたら終わり。家族との時間も持てるようになりました。山での仕事は、自然と一体になれるというか、自然や季節の移り変わりを体感できる喜びがあります。山桜や四季折々の花々や山菜など、実に豊かです。」

現場で大事にしていることは、怪我の無いよう安全に。そして、木に対して敬意を払うこと。先人が植えた木を伐る時に「これから伐らせてもらいます。」と時には大木をぎゅっと抱きしめてから作業に入ることもあるそうです。

「仲間と苦楽を共にし、楽しく仕事をする。怪我なく1日を終えて普通に帰れる。現場がきつければきついほど、受け取る喜びも大きくなります。」

「いつか、山に小屋を立てて住み、山の素晴らしさをみんなに伝えるような仕事もしてみたいです。」と嬉しそうに語る宮阪さんでした。

上も下もなく共に技術を高めあい、仲間を大事にしあえるようなチーム作りを心がけています。
両親から1字ずつ名前をもらった辰仁くん

あその山モンの1日

6:30 起床‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬
7:00 家を出発。
8:00 現場着
8:30 仕事スタート‬
12:00 昼食
13:00 仕事再開
17:00 仕事終了
18:00 帰宅(子どもの宿題をみたり、家事の手伝いなど)
18:30 夕食
22:00 就寝

山モンを目指している人へのメッセージ

機械を操作するだけではなく、とてもコミュニケーションが重要となる仕事なので、できれば地元に住んで、地元や山を知って好きになってもらえたら、山仕事の楽しさが増えると思います。

  • このコンテンツは、パンフレット「ASO NO YAMAMON WORLD」に掲載した「カメラマンが見た山モンの姿」を転載したものです。
  • 内容はパンフレット掲載時点のものになります。