福岡で自動車関連の会社で働いていた井さん。当初は華やかな都会の暮らしを楽しんでいましたが、ある時から漠然と「地元に帰りたい。」という思いが募り故郷にUターンし、2014年の春から阿蘇森林組合で働き始めました。「実家に帰るたびに感じる季節の匂い、春の花の匂い、秋の金木犀の香り、冬に吹く風の匂い、そういうものが、じつは自分にとってとても大切でした。勢いで辞めて帰った時に、ちょうど森林組合で募集があり、ラッキーでした。」行く行くは家業も継ぐつもりだったので、ちょうど勉強できるよい機会と、事務や調査、地図などを扱う仕事を森林組合で5年ほど担当しました。
ちょうどその頃、南小国町に地域おこし協力隊として訪れていた、のちに妻となる、ありささんと出会います。ありささんを通じて出会った、地域で活躍している同世代の刺激的な若い人たちから影響を受け「自分ごとの仕事がしたい」と思うようになりました。結婚して子どもができ、身を固めようと2019年の6月に森林組合を辞め、家業を継ぎました。
笛をやっていた妻に続いて、井さんも地元の吉原神楽の舞い手となり、2020年で5年目を迎えました。地元の伝統文化も受け継ぎながら、農林業やキャンプ場経営を通じて、新しい「自分ごとの仕事」に挑戦されています。「もっと国産材を知って使ってもらえるように、将来はキャンプ場も使って、木を使う末端のお客様が参加できるような林業ツアーや、山や林業を知ってもらうイベントもしていきたいです。」
7:00 | 起床 子どもの保育園に行く準備(送りは妻にバトンタッチ) |
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8:30 | 現場入り 途中休憩も入れながら父母と3人で作業 |
12:00 | 山を降りて家に戻って昼食 |
13:00 | 山に戻って仕事再開 |
15:00 | 休憩 |
17:30 | 作業終了 |
18:00 | 子どもと一緒に夕食、お風呂、遊び相手や歯磨きなど |
21:30 | 就寝 |